飽くなき知識欲と探求心に支えられ、常にICTの新地平を切り拓き続けるICTプロデューサー。
FEI(PT Furukawa Electric Indonesia)兼
FITEC SIソリューション統括部
増永 正樹
1997年入社
工学部卒
- Profile
- 大学時代に所属していた研究室が、FITECと数値解析に関する共同研究していたのが入社のきっかけ。入社前からサーバ・ネットワーク構築やソフトウェア開発に取り組んでいたことを買われ、早くから新規開発プロジェクトを担当するが、それをプレッシャーと感じるのではなく、「新たな知識を獲得するチャンス」と喜ぶところが増永の真骨頂。以来、さまざまなプロジェクトを経験するなかで、幅広い領域の知見とノウハウを獲得している。
※インタビューの内容は、取材時点(インフラ事業部情報基盤システム部開発課 所属時)のものです。
現在、増永はFEI (PT Furukawa Electric Indonesia)兼FITEC SIソリューション統括部に異動しています。
Step1:「色んなことがやりたい」との願いが叶い、
入社1年目にして、多様な技術、多様な役割を経験。
More
学生時代の私は、本来の研究テーマである数値解析だけでなく、研究室のUnixサーバを使ってWEBサーバを立てたり、所属していたロボ研で自律制御プログラムを作ったりと、興味の赴くままにさまざまな研究に取り組んでいました。就職活動に当たっても、方向性を一つに絞ることができず、「色んなことをやりたい」と想っていたところ、その贅沢な希望が叶いそうな会社に出会うことできました。それがFITECだったのです。
その希望は、入社1年目の秋、ネットワークシステム部に配属されて早々に実現します。シリコンバレーのベンチャー企業が開発した製品を日本市場向けにカスタマイズし、古河電工のルーターとセットで販売するというプロジェクトを任されたのです。この製品は、統合的なネットワーク機能を持つサーバ製品で、ファイアーウォールやDNS、Web、メールサーバ、VPNなど、多様な技術要素が含まれ、ルーターの自動設定までしてしまう当時としては画期的な製品。「色んなことがやりたい」と考えていた私にとっては、まさに願い通りの案件でした。加えて、開発段階では現地で多国籍の技術者と議論を交わし、営業段階では日本中を回って提案から導入、サポートまでを担うなど、幅広い経験を積むことができたという面でも、有意義なプロジェクトでした。
Step2:さまざまな経験を通じて幅広い要素技術を身につけ、
システムの全体像を把握できるICTプロデューサーへ。
More
その後も、内部統制強化ニーズを踏まえたメールコンプライアンスシステムの構築や、古河電工の次期グループウェアの企画、当社パッケージ製品「doSmart」のメールシステムの開発、さらにはインフラ企業向け工事管理システムの開発など、グループ内外のさまざまなプロジェクトを経験しました。
こうした経験から感じたのは、ネットワークやアプリケーション、データベースなど、システムを構成する各要素について、トータルに理解しているエンジニアはこの業界では意外に少ないということ。要素ごとの専門家はいても、他の要素については知識が乏しく、複数の要素が関連する課題やトラブルには対処できない、という状況が見られがちです。システムの高度化とともに、各要素がより密接に関連するようになっている現在、求められるエンジニアとは、必要に応じて専門家と連携しながらも、幅広い要素技術を理解していることで、システムの全体像を俯瞰して解決策を導き出せる“マルチ”なエンジニアに他ならない――そう気づいたとき、自分にとって理想のエンジニア像がはっきりと見えてきました。
FITECは古河電工グループのICT全般を担っているため、企業規模の割に多種多様なシステムを担っています。加えて、若手社員が幅広い経験を積めるよう積極的にチャンスを与える企業風土があり、ICTプロデューサーへと成長するには最適な環境と言えます。私もこうした環境のもとに「色んなこと」を経験するなかで、理想のエンジニアへと近づいていったのです。
Step3:見据える先は、未知なる領域。
新たな知見を獲得する喜びに、終わりはない。
More
そして現在、入社16年目を迎えた私は、プロジェクトマネージャーを務めています。所属部署の役割は、最先端のITを研究するとともに、その有用性を見極めて、当社が提供するソリューションに反映したり、パッケージ製品として開発すること。顧客に提供するソリューションの価値を、そして当社の競争力そのものを高めるという重要な役割を担っており、やりがいも大きなものがあります。
現在推進しているものとして、海外マルチリージョンを活用したクラウド事業があります。弊社自身でもプライベートクラウドを運営していますが、顧客海外拠点に近いパブリッククラウドとプライベートクラウドの両方をうまく組み合わせ、そのメリットを生かしたシステムを構築することでグローバルな企業に最適なソリューションを提供することが出来るようになりました。
今後、FITECをさらに成長させていくためには、グループ外とのビジネスの場をさらに拡大していく必要があると考えています。より多様なお客様のシステムに関わることが、未知の知見やノウハウを学ぶ機会につながり、その経験が、当社にまた新たなソリューションをもたらします。そうしたプロセスの一翼を担うことが、私の使命であり、喜びでもあるのです。